■怖い部長に嫁を抱けと言われて

時刻(time):2025-11-05 08:50源泉(Origin):net 著者(author):admin
「え? 今、奥さんとセックスしてくれって言ったみたいに聞こえたんですけど?」 健作が、キョトンとした顔で言う。上司の河野の言った言葉が、理解出来ないという顔になってい
「え? 今、奥さんとセックスしてくれって言ったみたいに聞こえたんですけど?」
 健作が、キョトンとした顔で言う。上司の河野の言った言葉が、理解出来ないという顔になっている。河野は、落ち着いた口調で、
「そりゃ、そう言ったんだからそう聞こえるだろ」
 と言った。健作は、さらに驚いた顔になりながら、
「杏奈さんと、上手く行ってないんですか?」
 と、心配そうだ。健作と河野は、上司と部下だ。河野は45歳で、部長という役職だ。そして、健作は28歳の平社員だ。不動産の仲介会社の社員にしてはかなり草食系で、周りはガツガツとした肉食系の男ばかりなので、珍しいタイプだと言える。
ただ、そんな健作の事を、河野は面白いと思っている。実際、かなり目にかけて可愛がっているし、家に招いて食事をしたりもしている。そんな事もあり、河野の妻の杏奈とも、面識がある。
 杏奈は、33歳の清楚な雰囲気の女性だ。健作は、密かに憧れを抱いている。そんな彼女とセックスをしてくれと言われて、理解が追いついていない。健作は、理由を聞いた。当然気になるのだと思う。
「それは……俺の性癖だよ」
 河野は、いつになく弱々しい口ぶりだ。いつもは、怖い部長という雰囲気で、しゃべり方も威圧感がある。それが、今は珍しく言いよどんだりもしている。
「それって、寝取られってヤツですか?」
 健作は、なんとなく理解したという顔になっている。
「いや、そうじゃなくて、NTRだよ」
 河野は、言いづらそうだ。
「それって、同じじゃないですか」
 健作は、楽しそうに言う。状況がわかってきて、自分が優位なのではないかと思い始めている。でも、草食系の彼らしく、グイグイと攻めるような事はない。
「いや、違う。寝取られなんて重い話じゃない。軽いNTRだよ」
 河野は、少しだけ顔が赤くなっている。
「意外です。部長がそんな性癖だなんて。でも、どうして僕なんですか? なんか、僕って寝取るタイプじゃないと思うんですけど。どちらかというと、寝取られちゃうタイプじゃないです?」
 健作は、自己分析がしっかりしている。確かに、見た目で判断するとその通りだ。健作は、寝取られる事はあっても、寝取る事なんてないような見た目だ。性格も、同じ感じだ。
「お前だからだよ。一番、安全パイって感じだろ? そんなお前に寝取られたら、ショックがデカいだろ?」
 河野は、褒めているのかいないのかよくわからない評価をしている。
「なるほど、納得です。でも、僕なんかじゃ無理ですって。強引にいけないですもん。杏奈さんに拒否されますよ」
 健作は、あくまでマイペースで話を続けている。杏奈とセックス出来るかもしれない……そんな事は考えた。でも、性格的にネガティブな事を考えてしまう。
「それは大丈夫だ。杏奈も納得してる」
「え? もう話したんですか!? 僕が返事もしてないのに?」
 健作は、かなり驚いている。でも、微妙に嬉しそうだ。
「そりゃ、嫁の承諾を得てからじゃないと、話せるわけないだろ? なに言ってるんだよ」
 河野は、独特の思考をしている。でも、それが彼の個性で、憎めないところなのかもしれない。
「だったら、是非お願いします。杏奈さんが納得してるなら、僕に異存なんてあるはずないです」
 健作は、やっとテンションが上がった。
「そうか、やってくれるか。いくつか条件があるけど、メールしとくから目を通しておいてくれ。18:00時には会社出るぞ」
 河野は、淡々と話をしている。
「え? もしかして、今日するんですか?」
 唖然とする健作。
「バカ、するかよ。まずはウチで飯食って、お互いにOKか詰めないと。打ち合わせだよ、今日は」
 河野は、変に真面目な事を言う。健介は、河野がもしかしたら冗談を言っているのではないかといぶかっている。考えてみれば、あの清楚で真面目そうな杏奈が、こんなおかしなことを受け入れるとは思えない……そう思うようになっていた。
健作は、もしかしたらからかわれているのかな? と思いながら、その後の時間を過ごした。その間、杏奈の事を考えながら。
 杏奈は、33歳の専業主婦だ。暇つぶし程度にパートもしているみたいだが、基本的には家にいる。とくに今はまだ息子が2歳と幼い事もあり、パートはやめているようだ。河野よりも一回りも若く、とても可愛がられている。河野も、彼女に夢中という態度だ。
 艶やかな黒髪ロングが似合う、清楚で上品なルックスをしている。そして、肌が抜けるように白いので、年齢よりもかなり若く見える。健作は、河野の家に行くのが楽しみだった。それは単に、杏奈がいるからだ。清楚な顔からは違和感があるくらいに豊かな胸を見て、密かに興奮している。
 健作には、今は交際している女性はいない。デートをするような相手もいないので、より杏奈と会うのが楽しみになっている。とは言っても、上司の妻なので、何かが起きるとは思ってもいなかった。
「よし、そろそろ行くか。よろしくな」
 河野は、少し緊張している。無理もない話だ。そして健作も、かなり緊張気味だ。でも、緊張しながらも、軽く勃起もしてしまっている。そして、二人は移動を始めた。いつもとは違い、口数も少ない。淡々と移動を続けていく。
「杏奈さん、OKしてるのに打ち合わせって、なにを打ち合わせるんですか?」
「口ではOKって言ってても、実際に会ったら気持ちが変わるかもしれないだろ? まぁ、お前は変わらないと思うけど」
 河野は、健作の股間を見ながら言う。今日は、ずっと勃起してるなと思っているようだ。健作は、少し恥ずかしそうな顔をしながら、
「もちろんです。変わるわけがないです」
 と、力強く答えた。草食系の彼でも、当然性欲はある。そして、それがいつも良いなと思っていた相手なら、当然そうなる。
「やる気満々だな。仕事もそれくらいやる気出してくれよ」
 河野は、笑いながら言う。いつになく、温和な表情だ。健作は、いつもこんな風なら良いのになと思いながら、移動を続けた。
そして、1時間ほど移動して河野の家に着いた。河野の家は、少し古いが戸建てだ。都内に戸建てを持っているということは、それなりの収入があると言う事になる。最近は、部下を飲みに連れて行くということもめっきり少なくなったので、以前ほど出費は多くない。河野も、余裕のある生活が出来ているようだ。
「お帰りなさい。健作くんも、お疲れ様」
 優しい微笑みを浮かべながら、杏奈が出迎える。夕食の準備中だったようで、髪をまとめてエプロンをつけている。そんな姿に、健作は思わず見とれていた。
「お邪魔します。エプロン、可愛いですね」
 健作は、そんなことを言う。お世辞を言うとかではなく、思った事を素直に口にした……そんな感じだ。
「ありがとう。パパが買ってくれたのよ。可愛いでしょ」
 杏奈は、少しはにかみながら言う。彼女の河野を見る目は、とても優しい。実際、杏奈も河野にベタ惚れだ。年の差が大きいので、色々言われる事もあるが、二人は愛し合っている。とても良い夫婦関係だ。
「じゃあ、座ってて。もう、出来るから。お腹空いたでしょ」
「はい、ペコペコです。メチャクチャいい匂いしますね」
 そんな会話をしながらも、健作は本当に話は出来ているのかな? と、疑念を感じていた。あまりにも杏奈がいつも通りで、とても寝取られセックスの話をしたとは思えない態度だからだ。
 そして、すぐに食事が始まった。杏奈は、エプロン姿のまま息子に食事を与えている。2歳になって、少しずつ手がかからなくなってきてはいるが、目が離せない。息子がいる事もあり、会話は仕事の事が多い。それでも杏奈は楽しそうに会話をしているし、河野も会社では見せないような笑顔を見せている。
 健作は、杏奈の事ばかりを見ている。エプロンを盛り上げている胸を見て、その中を想像している。真っ白の肌……胸も白くて乳首もピンク色なのかな? そんな事ばかりを考えて、ずっと勃起している。テーブルで隠れて見えないのを良い事に、時折ズボンごとさするようにして刺激もしている。
「たっくん、寝そう。ちょっと、寝かしてくるね」
 そう言って、息子を抱っこして隣の和室に移動する杏奈。河野は、
「どうだ? 杏奈と出来るか?」
 と、健作の意思を聞く。
「もちろんです。でも、本当にOK出てるんですか? なんか、杏奈さんいつも通りですよね」
 健作は、疑念を口にした。
「いつも通りじゃないぞ。なんか、緊張してる。かなり意識してるみたいだぞ」
 河野は、夫だからわかる妻の変化を口にした。実際、河野の目には、杏奈がかなり緊張しているのがわかるようだ。そして、杏奈が戻ってきた。エプロンを外して、薄手のニット姿だ。まとめていた髪も下ろして、いつもの清楚な美人妻という見た目になった。
「健作くん、ゴメンね、変なお願いしちゃって。パパ、最近元気ないの。そういうことしたら、元気になるからって……どうかな? 私と、その……エ、エッチ出来そう?」
 杏奈は、耳まで真っ赤になっている。本気で恥ずかしがっているリアクションだ。その恥じらう姿に、健作はさらに勃起を強くして、ズボンが完全に盛り上がってしまっている状態だ。
「もちろんです。杏奈さんこそ、どうですか? 僕で大丈夫ですか?」
 健作は、声がうわずる。緊張と興奮で、そうなるようだ。
「もちろんよ。私がお願いしたんだもん。健作くんが良いって」

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